サンフランシスコの湿地帯

プールや池の掃除を

暑い日が続いている。今年は例年になく春に入ってもかなりの雨が降り続いたのと、そのあとの気温の上昇が原因して蚊の発生に最適な状況を作り出している。
そのために、蚊の大量発生とそれに伴ってウエストナイル・ウイルスの蔓延の可能性が高くなるとして、州のDepartment of Health Servicesから警告が出されたほど。

実際、ウエストナイル・ウイルスに感染している鳥や蚊が、すでに例年よりも多く見つかっているという。カリフォルニア州で、昨年のウエストナイル熱の患者数は500人以上との報告がある。そのほかに、同じウイルス感染でウエストナイル脳炎や髄膜炎になった重症患者がかなりの数にのぼっているということだ。死の危険性もある恐いウイルスのようだ。

ウエストナイル・ウイルスに感染した蚊に刺されることによって、人がこのウイルスに感染する。感染しても大部分の人は、全く症状がないか、発熱、頭痛、のどの痛み、筋肉痛や関節痛などの症状が出たあとに全快するかの、いずれからしい。感染した人の少数に、脳炎や脊髄炎を起こし、死に至る人がいるということだ。こういった重症例になるのは高齢者に多いらしい。

昨年、サンフランシスコ湾の南に位置するサンタクララ・カウンティー(郡のようなもの)は、この近辺で最もその発生率が高かった地区だ。
このカウンティーでは、今年の夏、すでにウエストナイル・ウイルスに感染して死んだ鳥が6羽、また感染した蚊も見つかっているらしい。北に位置するサンフランシスコから南に位置するサンタクララを含むシリコンバレーまで、この湾を囲む都市の間では、毎日のように通勤やビジネスなどで大量の人が移動している。鳥や蚊もこのあたりを飛び回っているのだから、湾の南側で起こっていることだとして軽視はできそうにない。

カリフォルニアでは湿度が低く、気温が上昇してもからりとしている。でも、そんな気候でも、水溜りでは蚊が発生する環境がしっかりと整っている。だから、使われていない手入れが行き届いていないプールや淀んだ池で蚊のふ化が起こっているとして、プールや池の掃除をするように呼びかけが行われている。
サンタクララでは、人通りが減った夜間、巡回車や空中から定期的に蚊を殺す殺虫剤を散布しているらしい。対策が効を奏することを期待したい。

まだまだ例年にない暑い日が続きそうだ。これだけ異常気象が続いていくと、こういった病気の発生率までもが変わっていくのかもしれない。地球規模で何かがどんどん歪んでいっているような気がしてならない。

(2006/07)
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