サンフランシスコのガソリンスタンド

市職員450人の削減

ガソリンの値段が急騰している。
ガソリンスタンドでは必ず価格を表示しているから、通りがかるたびにそれが嫌でも目に入ってくる。価格が毎週あるいはもっと速い周期で、どんどん上がっていく様子をみていると、天井知らずといった感じでこの先どこまでいくのだろうかと不安になってくる。

市内にはMuniと称して市営のバスや路面電車、地下鉄があるが、今年に入ってすでに、これらの利用者が4.5%増えたという。郊外と市中心部をつなぐ路線をもつバート(BART)では、それまで通勤ラッシュ時でも座席を確保できたのが、いまでは座席を確保することが難しいらしい(日本のみなさんには当り前のことでしょうが…)。ガソリン代を節約するために、バスや電車の利用者が増えているようだ。

自宅のガレージから会社の駐車場まで車でいくのに比べて、公共の交通機関を利用するためには、自分の足で歩くことが多くなるから、健康的でよいことかもしれない。それに、車社会だからこそだが、公営や私営の交通機関の発達はとても貧弱といえるから、目的地までいくのに時間がかかるのと、うまく目的地までつながっていないことがほとんど。だから、それを補うために、自転車やスケートボードを使ったりするようになる。必要にかられてだが、体を動かす機会がどうも増えそうだ。

価格上昇など望んでいたことではないにしても、そんな利点が出てくるのは幸いなことかもしれない。でも、ガソリン価格の上昇は生活に大きく負の影響を与えてしまうという、もっと直接的な問題を無視できない。
広いアメリカではあらゆる製品が長距離輸送されることになるから、ガソリンの高騰とともにさまざまな商品の値段が、いまじわじわと上昇してきている。

卵、野菜、果物、ミルクなど毎日摂取する食材にその陰が大きい。夏になったというのに、夏野菜や果物が冬のころの値段と全く変わらないか、むしろ高いぐらいで店に並んでいる。毎日摂取する食材の値上げは、まさに市民の台所を直撃してしまう。

今月に入ってサンフランシスコ市長ガビン・ニュースンが、市職員450人の削減を実施する必要があるとアナウンスした。現在欠員募集枠の人たちの席も欠員のままとし、これらを全部あわせると1,085人のポジションが空くことになる。
この提案はこれから市議会にかけられ、承認される必要があるが、どうなるのだろうか。景気が低迷してくると市への収入が減少し、逆に、市から保護の必要な人たちが増えて支出が増加する。

景気が悪くなってくると、すべてが悪循環をし始める。ガソリン価格の上昇がすべての原因ではないだろうが、その先行きとこの景気の行き先が気になるところだ。

(2008/06)
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