騒音の通報多し
6人に一人が心疾患、高血圧、ストレスに関連した病気になる危険にさらされている。
なんの数字かと思いきや、なんと交通騒音がもたらす病気とか。
市の公衆衛生局が発表した数字だ。局のランキングで高度にひどい地区では、非常に大きい騒音が絶え間なく続くために、肉体的だけでなく精神的な病気をも引き起こしてしまっているとか。
特に局は交通騒音を取り上げているが、騒音はなにも交通渋滞や車が出すノイズだけから生まれてくるものではない。工場や作業場の機械操作上から出てくる音や、芝刈り機や庭の手入れなどに使う機器から発生する音だって騒音になるし、声の大きい人たちが道端で言い争いをすればそれだってしっかり騒音になる。
それによくあるのが、パーティ騒音。とりわけ夜だけれど、隣でやっている、あるいは上の階でやっているパーティで流している音楽や参加者の話し声、笑い声。大きすぎるとして警察に通報する人たちがいる。そうすると警官がパーティ会場を訪れて注意を促すといった具合。
それで騒ぎが若干おさまる場合もあれば、そんなこと関係ないとばかりに騒がしいパーティが続いたりする。
隣の夫婦喧嘩でわめきまわっているのがうるさいとかで警察に通報する人たちだっている。警察からすれば、そんなこと自分たちで対処してよといいたいところだろうけれど、警察が注意をするからこそその効果のほどが出てくるのだから市民が頼ってしまうのも仕方が無い。
なかでも夜間に続く騒音は、交通騒音であろうと隣の騒がしいパーティであろうと不眠を招いてしまう。夜眠れないと誰でもいらいらしてくるもの。いらいらしていれば、昼間こなさなければならない仕事や勉強の能率が落ちるばかりか、片付けなければならないことが予定どうりに終わらないから、なんとかしようとしてそれがプレッシャーになる。
それでもなんとかできなければ、上司にせっつかれることやテスト結果のことを心配してストレスにもなる。そうなってくると不眠が心疾患、高血圧だけでなく、消化不良やうつ傾向までも起こしてしまうというのも信じられる。
市内では確かに車の渋滞や往来から発生する騒音がもっとも多いのだろうが、どんな理由からでてくる騒音にしても、たかが騒音といってばかにはできないようだ。
さまざまなものや人から発生するノイズに囲まれて私たちは生活している。軽く考えてしまいそうだが、騒音が起こす問題は単純に耳ざわりだということではなさそうだ。
騒音が原因で病気になる人たちがたくさんいるのだと思えば、車に関連したノイズだけに限らず不必要なノイズを発生させないようにこころがげたいところだ。
パーティの季節がやってくる。まわりの人たちの迷惑にならないようにして、しっかり楽しみたい。