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世界で一番有名な公園
総面積843エーカー(3.4km2)、南北は59丁目から110丁目、東西は5番街とセントラルパーク・ウエストの間に造られた、広大な人工の公園=セントラルパーク。
まだ一度もニューヨークを訪れたことのない人でも、この公園の名前を知らない人はまずいないでしょう。もしかしたら世界で一番有名な公園かもしれません。
その歴史は、1840年代頃から徐々に高まってきた住民たちの「公園建設」の声。当時のこの場所は、豚小屋と不法居住者のバラックだらけのぬかるみだらけの汚く不衛生このうえないエリアだったというから驚きです。
1857年に16年間の予定で始まった造成工事は、150年近く経つ今現在でも、ある意味では引き続き行われているといってもいいでしょう。
乱立するビルの谷間に忽然と存在する、このバカでかい公園が人の手によって造られたものだとは、ちょっと信じられないような気がします。
マンハッタンの住民たちはほとんどすべてがアパートメント住まいなので、庭を持たない彼らにとって、身近に自然を堪能できる唯一の場所といっても過言ではないのです。もちろんペットたちにとっても。それだけにセントラルパークに対する愛着や思い入れもかなり深いものがあるようです。
ただその反面、あまりの広大さ故に警備の目が行き渡らないこともあり、時折残忍な犯罪が起こることもまた事実です。この2ヶ月あまりの間に、十数件の強盗や傷害、殺人やレイプ事件が頻発。
「このところちょっと落ち着いていたのに...。やっぱり油断はできないわね」と友人たちと話していたところ、ついにニューヨーク市警はパトロール警官の増員と、夜間1時から早朝6時までの間、セントラルパークを閉鎖することを決定したようです。
これから寒くなるので、この時間帯だけの閉鎖なら、セントラルパークでのジョギングや散歩を日課にしている人々にもあまり影響はないとは思うけれど・・やっぱりちょっとさみしい気がします。
ずいぶんニューヨークのイメージがよくなってきたのに...。また「物騒な街」に逆もどりしないことを祈るばかりです。