医療者を対象としたリンパ浮腫セラピスト養成講習会

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リンパ浮腫セラピスト養成講習会
リンパ浮腫セラピスト養成講習会

リンパ浮腫セラピスト養成講習会が、がん研有明病院リンパ浮腫治療室の主催で、2019年4月27日(土曜日)~5月6日(月曜日)の間に行われます。
リンパ浮腫セラピスト養成講習会
対象は医療者(看護師・理学療法士・作業療法士・医師)です。

リンパ浮腫の大きな原因は、がんの手術によって、リンパ節を取り除いたり、放射線の治療を受けることで、リンパ液の流れが悪くなった時などに起こる、がん治療後の後遺症の一つであり、一度発症すると完治が難しいと聞きます。
特に、乳がんや子宮がんなどの治療後の女性に多く見られるようです。

近年、女性の乳がんは、中高年(40歳代の後半から60歳代前半)の罹患率が、大幅に増加の傾向にあります。
子宮がんは20歳から50歳代。卵巣癌は、15歳以上で罹患率が増加。
長寿国の女性としては、がんの治療は、終わったけれど、リンパ浮腫(むくみ)の心配が、いつも頭をよぎります。

(国立研究開発法人)国立がん研究センターがん対策情報サービス
年齢階級別 罹患率(全国推計値)
●乳房(女性)
●子宮

リンパ浮腫の治療には、セラピストの存在が、欠かせません。
国内では、リンパ浮腫複合的治療と呼び、リンパ浮腫複合的療法:Combined Decongestive Therapy(CDT)である、1.用手的リンパドレナージ:Manual Lymph Drainage (MLD)、2.圧迫療法、3.圧迫下の運動療法、4.スキンケア(蜂窩織炎予防等) に、5.生活指導を加えたものを中心に行われています。

今回の講習会は、リンパドレナージュ(フランス語)の生みの親である Emil Vodder 博士( Vodder 式)である Manual Lymph Drainage (MLD)/リンパ浮腫複合的療法:Combined Decongestive Therapy(CDT)を、確実に受け継ぎ、後継者を育てでいる「Dr. Vodder Academy International」の2人の認定講師により、座学と実習が行われます。

座学:宇津木久仁子 先生 (がん研有明病院勤務)
実習:Andreas Wittlinger 先生 (オーストリア:Dr. Vodder Academy International から)

※Manual Lymph Drainageは、2010年、厚生労働省委託事業リンパ浮腫研修運営委員会において、リンパ浮腫治療用語の統一が計られ、美容分野でのリンパドレナージュ:リンパマッサージと区別するために、医療分野では、リンパドレナージと称することが決まりました。
※リンパドレナージ:リンパ・リンパ液を皮下から排出することの意味です。
尚、受講後、認定試験合格者には、認定書が発行され、リンパ浮腫治療を保険診療にて行うことが、可能となるセラピストの資格が得られます。

確かな知識と正確な技術を学ぶまたとない機会です。
本物に接する機会があれば、オーストリアやカナダに行かずとも、見学するだけでも、価値がある気がします。国家資格がなければ、他人に施術することは、決して出来ませんが、自分で試してみることぐらいは、可能であったでしょう。

このような機会を今後多く持って頂いて、高齢化によっても増えつつある、右肩上がりの、乳がん・子宮がんなどにより、治療後の悩みであり一生付き合い続けなければならないかもしれないリンパ浮腫の問題を、専門の人達の力を借りて少しでも軽減できればと思います。
女性にとって、容姿的な要素でハンディを感じるとしたら、肉体的にも精神的にも負担が大きくなります。
(画像はがん研有明病院ホームページより)