メデシン・デゥース
美容と健康にうるさいパリジェンヌが、最近よく話題にするのは、「メデシン・デゥース」。直訳すると「ソフト医学」。西洋医学とは違う、”自然の力”による治療法とでもいったらいいのだろうか。海水を利用したタラソテラピー、エッセンシャルオイルを使うアロマテラピー、指圧、アユーベーダまで、その種類はさまざまだ。
2月11日~15日に、「メデシン・デゥース」の大規模な展示会が、パリで開催された。会場内には、200以上のブースがあり、熱気むんむん。見学者は、ブースのスタッフに説明してもらったり、デモンストレーションをながめたりと、かなり熱心だ。
タラソテラピー、温泉、植物から作った薬品フィトテラピー、アロマテラピー、健康器具、健康インテリア、出版物、ナチュラル素材の洋服...。化粧品だけでも、タラソ、温泉、エッセンシャルオイル、シアバター、粘土と、数かぎりない。マイルドなメイクアップ製品で化粧してもらう人、天然ヘアケア製品を見る人、お試し化粧品をもらう人など、美しくなりたいパリジェンヌは忙しそうだ。
さらに、有機栽培の食品、チーズ、パン、ワインなども並び、食事をするコーナーも設けられている。フランスのビオ(自然食品)ブームも、すっかり定着した様子。
ブースはまだまだ続く。絵を描いて心の病を治すアートテラピー、自然治癒力で元気を取り戻すナチュロバテー、中国に伝わるキコン、オリエンタル美容サバの女王、チベット式マッサージなどなど。世の中には、こんなに治療法があるものなんだ!豆腐をアレンジしたトウフ、指圧、お線香、着物、座布団。これらのブースにも、フランス人は興味津々といった感じ。
我々日本人は、意識しなくても「メデシン・デゥース」に精通しているってこと!なのだろうか?
(1999/3/1)
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