サンフランシスコセーリング

マリーナ・ハーバーとサウス・ビーチ・ハーバー

真っ青な空。深緑色の水に空の色を映すブルーが溶け込んで、波の動きとともに眩しくきらめく水面。白い大きな帆を高く揚げて、大小のヨットが強風にあおられて白い水しぶきをあげながら水面を走る。絵葉書にでもなりそうなサンフランシスコ湾の美しい風景だ。
市内には観光船や定期船などが泊まるピアとは別に、個人のヨットやモーターボートなどのために碇泊所が二つある。

ひとつは、マリーン地区にあるパレス・オブ・ファインアーツとフォート・メーソンとの間にあって市の北側でサンフランシスコ湾に接しているマリーナ・ハーバー。もうひとつは、ダウンタウンの真中を突っ切るマーケット・ストリートよりもやや南、市の東側でサンフランシスコ湾に接しているサウス・ビーチ・ハーバー。マリーナ通りとエンバーカデロ通りからそれぞれのハーバーがよく見える。

そんなハーバーで波に揺られて碇泊している何艘ものヨットやボートを横に、多くのジョガーやローラースケーター、観光客が通り過ぎる。いかにもカリフォルニアらしいシーンだ。
週末になると、そんなヨットやボートがハーバーから一斉にサンフランシスコ湾に舵を向ける。ハーバーを出るまではエンジンを使っていたヨットも、50mもハーバーから離れると帆を揚げて、風の力でスイスイと泳ぎはじめる。湾にはどこからそんなに強い風が吹き込んでくるのかと驚くほどの強風が流れている。湾にヨットが多いのはこのせいだろうか。

そんなわけで、ハーバーでヨットに乗り込んだときにはTシャツで十分だったものが、湾に出てからは冷たい強風と水しぶきをよけるために厚手のトレーナーやセーター、パーカーなどが必携となる。青い空と太陽をバックに滑るように進むヨットを外から眺めていては想像ができない寒さだ。

ベイブリッジのたもとをくぐり、トゥレジャー・アイランドを過ぎ、アルカトラス島の向こうにサンフランシスコの街並み、ビルが立ち並ぶダウンタウンや丘の上に立つ白いコイト・タワー、急勾配の坂道を登り下りするケーブルカー、茶色いブリックのギラデリ・スクエアーなどを見る。
そしてサンフランシスコとマリンをつなぐオレンジ色のゴールデンゲート・ブリッジを正面に迎える。太平洋からの風が湾に強く吹き込んで来る。そこから舵を右に切って、北、マリンの方に向かうと大きなエンジェル・アイランドが見える。
そのあたりでは、行き来する沢山のヨットをぬって全く恐れることなくあざらしが泳いでいたりする。まさにヨット上からではの景色だ。

通常、観光客はこんな経験はできないけれど、白い帆をはためかして湾に点在する多くのヨットをゴールデンゲート・ブリッジから見下ろして、逆にヨットから見える風景を想像してみよう。楽しいかもしれない。

(2003/06)
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