11.肝機能障害があるといわれた

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睡眠時間の確保を

「食欲がない、疲れやすい、手の掌が赤い、蕁麻疹が出る」などがあると、「肝臓がわるい」と思われる方が多いようです。これはそういう場合が稀にありますよ、というだけで、ほとんどの場合、肝障害とは無関係と考えてよいでしょう。また漢方医学的なハリ治療を受けている方は、その先生に「あなたは肝臓がわるい」と言われて心配になることが多いようです。

ハリの先生などがいう「肝臓」は、漢方医学的には正しくは「肝」といい、ひと口にいえば、気力がのびのびしていない状態のことを「肝がよくない」といいます。
現代医学でいう自律神経失調症のほとんどは、漢方医学でいう肝の不調として説明できたり、治療できたりすることが多いのです。ですからハリの先生などが肝(臓)という時は、血液検査で出る肝機能障害とは何の関係もありません。あわてて血液検査をするのは無意味なことです。

これからが本来の「肝機能障害」で、検診でGOT、GPTが高いと言われた、エコー検査で脂肪肝と言われた、などという方々です。こういった方々の大体10人のうち9人までは、何も気にせず従来の生活をしていてよいでしょう。勿論、医療機関に通ったり薬を飲む必要はありません。一年に一回きちんと検診を受けとけばよろしい。基準値を外れると要再検査とされ、やや大袈裟におどかされるのでオタオタしがちですが、肝臓のように復元力の旺盛な臓器では、検査値が変化しますので落ちついて様子を見ましょう。

B型肝炎の抗体ができていない方、C型肝炎の方は、継続して医療機関に通院する必要があります。
予想される肝硬変や肝癌への進展を食いとめ、遅らせる為ですが、基本は睡眠時間の確保につきるように思います。それまで120キロくらいで走っていた人生だったら、80キロくらいに減速運転してほしいです。睡眠時間の確保はその大きな目安です。

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