19.頸・肩・腰・膝の痛み。これらの関節を常々動かし、柔軟にしていれば、痛みがかなり防げる。

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「痛み」が問題になる場所は、ほとんど関節

頸(くび)・肩・腰・膝の共通点は何ですか?答えは動く所、曲げられる所、つまり関節というわけです。頸関節・腰関節とはふつう言いませんが、背骨はご承知のように椎骨がたくさん重なっていて、前後左右にある程度曲げられるようになっていますから、椎骨ひとつひとつ上・下と関節をなしているわけで、腰や頸も立派な関節です。

もう一つの共通点は何ですか?何かと痛みやすい所である、というのが答え。もちろん足首・肘(ひじ)・手首・手の指なども痛みのよくおこる関節ですが、頸・肩・腰・膝に比べれば少ないでしょう。
さらにもう一つの共通点は何でしょうか?そうです。ふつうの体操(ラジオ体操など)でよく曲げる、動かす関節であるということです。

「はい、頭を前に、うしろに、今度は回して(頸の運動)」「腕を大きく回して(肩の運動)」「上半身を前に曲げて、うしろにそって、横にたおして(腰)」「膝の屈伸運動」といった具合です。(「肘を曲げて」という運動や「指を曲げて」というラジオ体操はありませんね)以上、関節であって、痛みが出やすくて、体操の重要なポイントになっている、ということを、別の見方をすると、およそ「痛み」が問題になる場所は、ほとんど関節だということです。

重いものを持ったり、跳んだりはねたり、じっとしていても頭を支えたり、身体の姿勢を保ったり、そうしたとき力が加わりやすい所は、常に関節です。若い人の痛みは、その外力が過剰な時に起こる「急性の捻挫」という形をとりやすいし、中年以上の場合は、何十年も無理に耐えてきた、関節のくたびれ現象(正確にいえば、関節を作っている周辺の筋組織などのくたびれ現象)として「慢性の痛み」という形をとります。

ラジオ体操で、この四つの関節の運動が必須の項目になっているのは、これらの関節を常々動かしていれば、柔軟にしていれば、これらの痛みがかなり防げますよ、ということです。

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