サプリメント

身体に必要な栄養(3大栄養素-炭水化物、タンパク質、脂肪)と副栄養素(ビタミン、ミネラル,食物繊維)は、毎日の食事でバランス良く摂取するのが理想です。しかし、(1)ストレス(2)加工食品の摂取(3)野菜の栄養価の低下などにより(場所や時期によっては半減)副栄養素は不足しがちです。これは、問題になっているメタボリックシンドロームの原因である脂肪の燃焼&代謝やフリーラジカル、アンチエイジング、ココロの健康とも深い関係があります。

気持ちもココロも見た目も若い40代、50代です。しかし、女性は特に閉経前後の更年期と呼ばれる頃を境目にホルモンバランスの乱れを始め、骨密度の減少、細胞の老化など、身体トラブルとして実感はないかも知れませんがカラダは確実に年齢を重ねていっています。
これらの諸症状を改善するために食生活に取り入れたいのがサプリメントです。あくまで、サプリメントは、「決して医薬品ではない」ということを理解した上で、食事をベースに不足している栄養素を補うためには、必要不可欠(カロリーオーバーの栄養失調状態を脱出して代謝を円滑に行う)になってきました。

総務省によると、インターネット利用率(2010年末時点)において全年齢層の中でも最も高い伸び率を示したのは70歳代です。対前年末と比べると6.3ポイント増の39.2%。その中でも女性は7.2ポイント増えて34.7%になりました。健康で新しいことにチャレンジしながら意欲的に楽しく過ごせるシニア世代を迎えるためにもサプリメントと上手に付き合っていく必要を感じます。

1.α-リポ酸(Alpha-lipoic acid)

チオクト酸と呼ばれ細胞のミトコンドリアにあって、生体のエネルギー生産に関わっている補酵素で生体機能に不可欠な成分です。酸化体のβ-リポ酸とは区別されています。医薬品として用いられてきましたが、2004年3月から食品として利用できるようになりました。

両親媒性(水でも脂でも溶ける)を持っているため高い抗酸化作用を発揮し、ビタミンCやグルタチオン(「肝臓の解毒作用を促進する」、「細胞の老化を抑制する」)など他の抗酸化物質をも強力にサポートします。「ダイエット」、「アンチエイジング」の効果が期待される理由です。また、インスリンの感受性を高めて、解糖系を促進し、糖新生を抑制して血糖値を低下させる作用があるので、糖尿病の予防効果があると言われています。α-リポ酸は体内で合成することが出来るビタミン様物質です。食品では、ジャガイモ。ブロッコリー、トマト、レバーなどに含まれていますが、その量は微量です。

2.コエンザイムQ10(Ubiquinone)

CoQ10とも呼ばれ、もともとユビキノンという物質で、体内のあらゆる細胞内でエネルギーを作り出すために必要な補酵素Q10のことです。したがって、CoQ10が不足するとエネルギーが十分に作れなくなるために、身体の活力が衰えて疲れやすくなります。
CoQ10は体内のすべての組織や臓器にふくまれていますが、心臓にはとくに多いとされています。しかし、中高年になるとその量は急速に低下すると言われています。CoQ10には、もう一つの働きとして抗酸化作用があります。老化やがんの発生と関係が深い活性酸素の除去効果です。特に抗酸化性ビタミンEやカロテンなどと一緒に摂るとさらに効果的とされています。これらのビタミン類は、その必要量を食物から摂ることができます。CoQ10の一日の摂取量は、30~60mgが望ましいとされていますが、これだけの量を魚や肉から十分に得るのは難しい事です。

3.カルニチン(L-carnitine)

カルニチンはアミノ酸の一種ですが、タンパク質を構成するアミノ酸ではありません。その生体における役割は、脂肪が燃焼してエネルギーとなる際に、脂肪酸を細胞内のミトコンドリア(細胞の発電所)へ運搬することでダイエット効果があります。健康な人では栄養的に不足することはありませんが、ある種の筋萎縮症の患者では欠乏して、そのため脂肪が異常に蓄積します。生体内では、L-型が活性を示し、D-型は逆活性を示します。したがって、DL-型は半分の効力しかありません。

カルニチンの生体における役割として、最近注目されているのは脳における神経活性化作用です。脳神経活動は、神経繊維の末端におけるシナプス(脳内の神経細胞を繋ぎ合わせている部分)から放出されるアセチルコリン(神経伝達物質の1つ)の結合による神経ネットワークで構成されています。カルニチンはアセチルコリンの量を増やしたり、シナプスの数を正常に保つための神経栄養因子として働くとされています(東京都老人総合研究所)。

カルニチンはほとんどの動物組織に存在し、特に筋肉に多く、牛肉や羊肉に多く含まれています。年をとると、体内のカルニチンの量は減ってきますので、中高年になったら、体外から補給することはボケや痴呆の予防につながります。肉類などの食物から摂るのは量的に制限があります。

(注1)何か諸症状を感じている方は、かかりつけの医師にご相談下さい。
(注2)妊娠中、授乳中の安全性については充分なデータがない場合あるので、使用をさけてください。

 アンチエイジングのためのサプリメント(2)
ルテイン(Lutein) 、アスタキサンチン(Astaxanthin)、イチョウ(Ginkgo)、MSM(METHYL SULFONYL METANE)、セレン(Selenium)、ヒト成長ホルモン(human growth hormone)

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