パニック

ラベンダーのオイルを用意しておきましょう

パニック(恐慌状態)は、事故や死別などのトラウマ、恐れ、不安、恐怖症などによって引き起こされ、パニック発作が重なると恐れを増幅します。パニック発作は、心の状態が肉体的な症状としてダイレクトに現れます。過呼吸、発汗、めまい、失神、悪心、震え、ほてり、寒気などがそうです。このような症状が出ることによって、自分は今にも死ぬのではないかと切迫した破滅を感じ、恐怖はいっそう強くなります。

また発作的でなく、もっと長い期間でパニック感覚を抱く人もいます。過呼吸は、それによって失われる二酸化炭素を体に戻してあげることで落ち着きます。パニックを感じたら、まず深呼吸をすること。また紙袋に口をあてがい呼吸すると楽になりますので、知っておくと良いでしょう。パニック発作は長く続くものではありません。しばらく経てば身体の調節機能が働き、回復します。しかし発作や発作への恐怖感で、社会生活に支障をきたす場合もあります。重症であれば、医師の診察を受けましょう。

パニック発作に用いるエッセンシャルオイル

ラベンダーフランキンセンス、ヘリクリスム、マージョラム

パニック発作に用いるエッセンシャルオイルのブレンド

使用方法

パニック発作に対してラベンダーはとても役立ちますので、いつも持ち歩き、発作が起こりそうだと感じたら、すぐにラベンダーの香りをかぎます。瓶からそのまま嗅いだり、ティッシュやハンカチにたらして吸入、または胸元や首につけたりして使用。少量であれば原液を使ってもよいのですが、植物油などで薄めたものを持ち歩く方がよいでしょう。発作が起こった後は、ラベンダーを入れたお風呂に入り、リラックスするように心掛けましょう。

アロマテラピーの方法

下記の方法から用いたい時や場所に合わせて使い分けてください。

1.仕事や作業に集中したい時

ティッシュにつけて吸入したり、室内に香らせたりします。
入浴もそれ自体が精神を集中させるのに適した時間です。(但し、バジルやペパーミントは皮膚刺激を感じやすいので、使用しないか少量に)全体的な集中を高めたいならば、全身マッサージがよいでしょう。

2.芳香浴

空気中に香りを漂わせる方法を「芳香浴」と言います。精油は揮発性が高いので、どんな方法を用いてもその空間に香りが漂い「芳香浴」の状態になります。
基本的な方法として「アロマポット」(上部の容器にお湯を入れ、精油を数滴落として、下からロウソクで温め、蒸気とともに香りを発散させます)があります。これは火を使いますのでお子さまやペットがいるお家では、ロウソクを使わない電気で温めるタイプや細かい霧状に分散させるディフューザーを使うとよいでしょう。

3.入浴

リフレッシュしたい時は少し熱めのお湯で短時間入浴します。リラックスしたい時は少しぬるめのお湯でゆっくりと入浴します。精油の量は普通のバスタブで、3~6滴。スパイス系のものは少なめに。精油は直接バスタブに落とし、よくかき混ぜてから入浴します。次の人が入る時には3滴を追加します。ひとつかみの自然塩に精油を混ぜると、さっぱりタイプの入浴剤になります。しっとりタイプは、1回分5mlの植物性のオイルやミルクに精油を混ぜます。 専門店では、精油を水に混ぜ合わせる為の乳化剤なども扱っています。
(注意)夜の入浴は大丈夫ですが、柑橘系の精油が肌に残ったまま日光にあたるとシミや炎症を起こすことがありますので注意して下さい。

4.マッサージ

精油を植物性オイルでうすめてマッサージオイルを作り、マッサージしたりスキンケアに利用します。あまりベトつかず、使用しやすい植物性オイルは、ホホバ油、スウィートアーモンド油です。他にも色々な特徴をもった植物性オイルがありますので、専門店で相談しながらの購入をおすすめします。
これらのオイルを「ベースオイル」と言い、お好みのベースオイル10ml(さかずき一杯位)に、目的にあわせた精油を2~3滴落として混ぜ合わせると、マッサージオイルの出来上がり。すでに出来上がったブレンドオイルもよく売られていますので、これを使うと初めてでも簡単にアロマ・マッサージが出来ます。

5.ルームスプレー

100ccの精製水をスプレー容器に入れ、精油を10~15滴(最高20滴まで)落とし、よく振り混ぜてから使用します。 上記の精製水のうち、純度の高いウォッカや無水エタノールを10~30%の割合で加えると香り立ちや殺菌力が高まります。

6.蒸気吸入

洗面台や洗面器、ボウルなどに熱湯を注ぎ、精油を1、2滴落とします。頭からバスタオルをかぶり、蒸気が逃げないようサウナのような状態にして、5分~10分位ゆっくり深く蒸気を吸い込みます。 この時目は必ず閉じて下さい。起きあがれない病人の場合は、枕元に洗面器、ボウルなどを置くだけでもよいです。 アレルギー性鼻炎や喘息の人がはじめて行う時は、短時間からはじめて徐々に時間を延ばしながら行って下さい。

7.手浴・足浴

手首や足首の上まで浸る洗面器やバケツを用意します。熱めのお湯(入浴よりやや高めの温度)を洗面器やバケツに注ぎ、精油を1~3滴落として手や足を15分位浸します。冬場は、すぐにお湯がぬるくなってしまいますので、熱湯を足しながら行います。精油の香りを楽しみながら、ゆったりとした気分で過ごしましょう。好きな音楽を流しながら行うのもよいですね。

8.簡単な方法

ティッシュ、ハンカチ、枕カバー、ポプリ、カーテン、カーペットや熱湯を入れたコップに精油を数滴落として香らせます。オフィスや外出先でも簡単にできます。

9.手作り石けん・コスメティック

精油を使って手作りの石けん、化粧水、クリーム、パック、リップクリーム、ハンドクリーム、香水、マウスウォッシュ、アロマキャンドルなど作ってみるのも楽しいですし、材料に何が入っているか分かっているので安心感があります。

内容は保証されるものでなく、医師による診断や治療の代わりにはなりません。各自の責任で実行してください。