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「老化速度」の違いはどうして起こるのか?予防法はあるのか。

女性のエイジング

20代、30代の若さで、起こりえる急速な老化の兆候。老けて見える人は、生物学的にも老齢化しているそうです。

一卵性の双子の研究でよく見かける喫煙者と非喫煙者の比較写真。歯医者さんで歯周病のポスターとして張られていた40歳姉妹の写真は、明らかに喫煙者の方が、老け顔。
シニア世代になり、同窓会に出席したら、「街で偶然すれ違っても、絶対にわからないワ」と思う再会も。

食事&運動&ストレス他の生活習慣や、既往症など様々な要素と老化は、深い関わりがあるようですが、年齢が若いにも関わらず、早いペースで加齢が進む人も。外見から判断できるのかもしれません。若作りとは、別のモノです。

米国 Duke University (デューク大学)、英国 King’s College London (キングス・カレッジ・ロンドン)、イスラエル Hebrew University of Jerusalem (ヘブライ大学)、ニュージーランド University of Otago (オタゴ大学)の研究チームは、「同世代の中で、老化の速度が速いか遅いかを測定するために、組み合わせられる18種類の生物学的マーカーを特定した」と発表。(Duke University News 6 July 2015)

加齢速度が0才/年の人と3才/年の人

研究は、「Dunedin (ダニーデン) Study」と呼ばれる、ニュージーランドのダニーデン、クイーン・メアリー病院で1972年4月1日~1973年3月31日の間に生まれた1037人を現在まで、フォローアップしている縦断的研究を基に行われた。(血圧や肝機能のような健康状態の測定は、他の評価と共に定期的に行われている)。参加者は、死亡などを除き954名である。

研究者達は、2011年に38才である対象者に、通常の評価の一部として、腎臓・肝臓・肺・代謝・免疫系の機能の測定を行った。また、歯の健康・コレステロール・心肺の状態・肺機能の他、加齢により短くなると言われているテロメアの長さについても調査し、バイオマーカー(生物学的指標)を基に、それぞれの参加者に「生物学的年齢」を割り当てた。

結果は、38才で既に、30才以下から約60才までの開きがあった。20代30代でもう、老化の過程において大きなバラツキがあり、より速く老化する人達は、30代で既に体力や認知機能の低下の兆しが見られた。

さらに、各調査対象の過去の記録で、参加者が26才の時、32歳時と38歳時に測定されていた18種のバイオマーカーを調べた。それにより各々の生物学的老化速度がわかった。

ほとんどの参加者は、1年に1才の老化速度のグループに集まっていたが、実際の年齢よりも3才も速く老化している人もいた。実年齢よりも若くいられる人は、1年に1才も年を取っていない、加齢速度が0才の人である。

急速に老化が進んで見える人。例えば、実年齢が38才で、生物学的年齢が40才の人は、研究調査が行われた12年の間に、1年に1.2才の老化速度であったと言うことである。(訳:tori3tori3)

(King’s College London News 7 July 2015)

将来、老化を遅らせることも可能に?

Duke University (デューク大学)医学部老年医学科 Daniel W. Belsky 助教(現在)は、

「多重測定の組み合わせによって老化の軌跡がわかる」
「年を取るにつれ、多くの異なった種類の病気にかかるリスクを育んでいる」
「最終目標は、心臓疾患やがんのような単体で起こる致命的な疾患に取り組むと言うより、老化の過程それ自体に、介入できるようになることだ」
「老化それ自体が、同時に多様な病気を防ぐ対象となるべきである」と述べている。(訳:tori3tori3)

(Duke University News 6 July 2015)

King’s College London (キングス・カレッジ・ロンドン)の Institute of Psychiatry, Psychology & Neuroscience (精神医学・心理学・神経科学研究所) Terrie Moffitt 教授は、

「結局、医学により、老化を遅らせ、もっと健康で活動的な生涯を与えてくれるかもしれない、うれしい知らせだ」と述べている。

また、同研究所の Andrea Danese 博士は、
「今、我々は、若い人達の生物学的年齢を計測することが出来る」
「老化速度がわかる最初の研究だ。生物学的年齢が、最も高齢化している人は、速く年をとっていた。わかっていれば、早い時期に、食事やライフスタイルを変えることができる」
「若い人達が、心臓病や糖尿病、認知症を発症し始める前に、早期老化現象に気付いて、治療が可能になる」と言っている。(訳:tori3toir3)

(King’s College London News 7 July 2015)

Hebrew University of Jerusalem (ヘブライ大学)心理学科 Salomon Israelh 博士は、

「若い人達においての老化速度の加速は、年を取った時に見られる認知力や身体機能の低下・体調不良や、老けた容姿のような進行した老齢化の症状を予測することになる」
「若い人の老化の速度を計ることは、将来、老化を遅らせたり特定の疾患を標的にした治療介入に、結び着く可能性がある」と話している。(訳:tori3tori3)

(Hebrew University of Jerusalem News 8 July 2015)

University of Otago (オタゴ大学)心理学科 Richie Poulton 教授は、

「早い時期に、老化を見つけることが、進行を遅らせたり、加齢と関係のある病気を少なくするような治療を適用するための道を開く」
「今は、急を要する状態だ。2050年には、世界人口のうち80才をむかえる人達は、400万人以上になるだろう。健康寿命を伸ばすことができない限り、巨大で世界的な疾病と身体障害の負担に直面せざるえない」と述べた。(訳:tori3tori3)

(Dunedin Study News 7 July 2015)
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