12.とにかく眠る。

ベッドサイドライト

嫌なことが続いた日。不思議なもので、嫌なことは嫌なことを呼んで、何乗もに膨れてしまいます。ツイテナイ。そんなお気軽な言葉では解決できない日もあります。だから、そんな日。私は眠ります。体をうんとあっためて、冬なら温かいパジャマと厚手の靴下、夏なら軽いホームウエアにドライセッティングのエアコンをお供に、とにかくクークー眠ります。

嫌なことがありすぎて、そのことが気になって、もしくは悲しいことがありすぎて、そのことばかりに捕らわれて、眠れない日もあります。そういうときは、あったかいミルクか、ときにはほんの少量の薬の力も借りて、とにかくクークー眠ります。 朝起きても、まだ嫌なことや悲しいことにずっぽり支配されていたら、もう仕事は止めます。家事も止めます。友達とも話さないし、電話線も切っちゃいます。そして、また朝っぱらからひたすら眠ります。お布団をすっぽりかぶって、眠り続けます。
眠りは最大の癒しだってこと、知っていましたか? よく人間は人生の3分の1前後をも眠って過ごすといわれます。それをもったいないとする向きもあります。でも、私は思うのです。どんなに自分を癒すのが下手な人でも、眠ることはできる。

それによってものすごく癒されていて、だからこそ、人間は人生の3分の1もの時間をベッドの中で過ごすんだって。 だから眠りましょう。嫌ことがあったり、どうしようもなく落ち込んだり、逃げ場がないほど悲しい日には、ひたすら眠ることです。眠っている間に、人間はどんどん、どんどん新しくなります。蘇生して、パワーも膨らんで、いろんなことに向かえる勇気を得られます。ぞんぶんに眠った後は、きれいな新しい日を迎えられるから。おやすみなさい。

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