31.感情を変える
出来事に対する解釈の仕方を変えるだけで、ストレスを解消できます。誰かに批判されたとき、自分の無能さを指摘されたと受け取るかもしれません。攻撃から身を守りたいと考える人もいるでしょう。でも、発想を変えて、この人は見る目がないと、楽天的に解釈することもできます。言葉は、感情の引き金になります。自分がどんな言葉で、その出来事を描写するのか、考えてみましょう。そして、別の言い回しで、感情を変える努力をしてください。
32.微笑み
感情を外に伝える顔は、筋肉が緊張しやすいところです。不安やストレスを抱えている人は、眉間にシワを寄せ、唇をきつく結ぶなど、一目で悟られるような特徴を持っています。心が顔に表れるだけでなく、憂鬱な顔が気分に影響をすることも覚えておきましょう。ですから、顔の表情を変えると、気持ちはパッと明るくなります。そのテクニックはただ一つ、微笑みです。笑顔は、こわばった筋肉を和らげるだけでなく、自分も他人も楽しくさせます。
33.「疲れた」はつかれてしまう
「疲れた」とか、「体調が悪い」という言葉は、さらにその状態を強めます。あなたは、このような発言を何度しているか、一日注意してみましょう。そして、人に言うのではなく、自分に対して、「大丈夫」、「良くなる」と、言い聞かせてください。また、最も否定的な口癖を選び、それを励ましのフレーズに変えてみましょう。「いつも~ない」という不平は、「いつか~できる」という表現に取り替えるだけで、ポジティブで可能性に満ちた気持ちになるはずです。
34.今日の計画
毎日、目覚めたときに、今日の計画を立ててみましょう。「いい音楽をたくさん聴く」とか、「おいしいコーヒーの入れ方を習得する」とか、ささやかな目標でもいいのです。小さな幸せを発見できれば、新しい一日を楽しめるはずです。また、プレッシャーになるような目標は、ストレスの原因になりますが、習得したことに満足しているようでは、人間は成長しません。つねに高い目標に向かって頑張ることも、充実した人生を送るためには大切です。
35.筋肉痛に注意
ストレスは、精神状態の変化だけでなく、肉体的な症状となって表れます。この危険信号に気づき、早めに対処することが、ストレス回避に大切なのです。頭痛や筋肉痛を感じたら、要注意です。首の後ろや肩、腰が張ったり、背中の 筋肉が緊張し、猫背になることはありませんか?また、胸が締めつけられたり、胃がつかえる人は?さらに、額や眉間にしわが寄ったり、唇をきつく結び、歯を食いしばるなど、顔の表情もチェックしてみましょう。
36.心ゆくまで笑ってください
天真爛漫な子供時代にかえり、ストレスや悩みを忘れてみませんか?当時を思い出させるような、おもちゃやゲームを身近に置き、それらに触れながら、子供の気持ちで日常生活を見てください。苦しいことは、子供の目から見ると、たいしたことではないはずです。そして、楽しい面を捜してみましょう。1時間ぐらい、このように子供じみたことをして遊び続けます。バカバカしいと思ったり、恥ずかしがるのは禁物です。心ゆくまで笑ってください。
37.笑って緊張をほぐしましょう
咀嚼筋は、ものを噛むときに使われる筋肉です。こめかみの上を指で押さえて、口を開閉すると、その動きに合わせて上下するのがわかるはずです。この筋肉は、こめかみのあたりから、あごにかけて広がっています。歯を食いしばると、咀嚼筋がかたくなり、頭痛の原因となる場合があります。ストレスがたまっているときに、ほおのあたりを触ってみると、力が入っているのがわかるでしょう。リラックスさせるには、笑って緊張をほぐすのが効果的です。
38.主張訓練法
言いたいことが言えないと、ストレスがたまってしまいます。そこで考案されたのが、主張訓練法です。人前に出ると、不安感で思ったような行動ができない人は、ぜひ試してみてください。まず、初対面の人と一対一で話すとか、上司と話すなど、不安を感じる対人場面をリストアップします。そして、不安の程度に順番をつけ、不安階層表を作り、主張できない理由をはっきりさせましょう。とるべき行動を繰り返し練習し、実践に移していきます。
39.宝石のパワー
宝石のパワーは、体のそれぞれのツボにのせることで、大きな威力を発揮します。ストレスを解消したければ、首につけてみましょう。胸や右手薬指につけると、情緒の安定や緊張緩和に効果的です。仕事の集中力を高めるには、右手人差し指が おすすめです。人間関係を改善したければ、左手中指に指輪をはめましょう。積極的な行動をしたいときは、右腕にブレスレットをつけて。また、イヤリングは、頭を使う仕事をするときに、効果があります。
40.ひとりの時間
日常生活のこまごまとしたことを全て忘れ、ボーとする「ひとりの時間」を作ることは、健全な暮らしに欠かせません。一日20~30分、他人とのかかわりを排除し、自分のリラックスのためだけに使うのです。でも、ストレスの多い人ほど、この「ひとりの時間」を無視してしまいがちです。それだけの時間があったら、何かできると思ってしまうからです。仕事や生活のプレッシャーから逃れ、自分を見つめる時間は、生きていくうえでとても大切です。