食事は、全ての栄養素をバランス良くとることが大切であるのは言うまでもありません。ダイエットを気にする女性は少しでも痩せようと食事を制限し一日に必要なカロリーが不足したり、偏った食事になりがちです。実際、20歳代の若い女性の29.0%がBMI<18.5=(低体重)と指摘されました。この数値は、近年増加傾向を示していて、平成22年国民健康・栄養調査によると、平成21年には22.3%だったのが、一年の間に7%近くも増えています。これは約3人に1人が痩せすぎということです。

5大栄養素の1つである脂質は、エネルギー源としてはもとより、ホルモンの原料(コレステロール)・神経の構成成分・細胞膜の主成分として重大な栄養素です。構成成分である脂肪酸の内、必須脂肪酸(体内で糖質から合成することが出来ない)の、ω-3脂肪酸(n-3系脂肪酸)の内、サーモンやツナなどの魚油から摂取できるDHA・EPAは精神的な機能を向上させ加齢に伴う脳の萎縮を減少させるようである。とカリフォルニア大学ロサンゼルス校老齢医学部門のZaldy Tan医師によって発表されました。(HealthDay News February 2012)

若い時にはあまり気にかけないで過ごしてしまう食生活ですが、自分自身に対してのかけがえのない貯金だと思って、後日後悔しないよう大切に考えなければならないと思います。但し、脂肪1gのカロリーは9kcalに変わりはありません。適量を摂取するようにしましょう。

「日本人の栄養所要量」に関する扱いの改定について
平成 17年4月より、「食事摂取基準」が策定され、従来「栄養所要量」の名称で指導していた部分は、「食事摂取基準」として扱うこととなりました。そのため、 平成17年度から、「第7次改定 日本人の栄養所要量」ではなく、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」[平成17(2005)年度から、平成21(2009)年度までの5年間]として使用し、現在は、「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」[平成22(2010)年度から、平成26(2014)年度までの5 年間]の使用となっています。

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