便秘改善のためのハーブ
多くの人が悩んでいる便秘の原因は色々あります。その中で一番多いのが、機能的に腸の働きに問題のある便秘で、主にストレスや食生活などが原因と言われているものです。機能性の便秘も弛緩性、緊張性、食事性などに分かれていますが、どのパターンにおいても、朝食抜きの生活や、食物繊維の少ない食事が一番の原因です。便秘の治療において最良の方法は、まず、食生活を改善することです。
リンゴ、ワカメ、納豆、椎茸など食物繊維が豊富な食物を、一日20gから30g摂取するように心がけて下さい。
次に不足しがちなのが、運動と水分摂取です。特に、水分は最低でも一日に2リットルは必要と言われています。便秘に効果のある、カミツレ、セイヨウタンポポ、ウイキョウなどのハーブティーはおすすめです。そして、一日約30分程度の腹筋運動でお腹の筋肉を鍛えましょう。
ルバーブ(食用ダイオウ)
ダイオウの乾燥した根は、西洋でも東洋でも便秘治療薬として使われてきましたが、その作用は強く、人によっては、腹痛を起こすことがあるほどです。ルバーブはダイオウと近縁な植物で、別名、食用大黄とも呼ばれています。ルバーブは、ヨーロッパで葉柄を生のままサラダとして、砂糖と煮込んでジャムにして食用にしてきました。
薬用の大黄の有効成分は、センノサイドという化合物ですが、ルバーブにはこの成分は含まれていません。しかし、ルバーブには便秘改善作用のあることが知られていて、薬用の大黄と違った作用で有効であると思われます。特に、豊富な有機酸が整腸効果に関係している可能性があります。
アマ(フラックス)
種子を砕いて、食匙一杯程度、朝晩にリンゴや牛乳と一緒に飲むようにします。この方法は遅効性で数週間以上続けると、徐々に効果がでてきます。亜麻仁油は、不飽和の脂肪酸が豊富なので、粉砕し空気に触れさせておくと酸化し、味が変わり有害な酸化物ができます。直ぐに服用し、なるべく多くの水分を飲むようにしましょう。
オオバコ(プランタゴ)
種子は粘液物質が多く含まれ、水分があると膨潤して便を排出させます。ヨーロッパでは、この種子を便秘治療薬として薬局で売られています。日本でも大量に輸入して、プランタゴの名前で健康食品売場や薬局で売られています。種子をスプーンで1~2杯、1日2~3回飲み、同時に1~2リットル水を取ります。
便秘改善ハーブサラダ
- リンゴ 1個
- イチジクの実(1個分細かく刻む)
- 塩胡椒少々
- バジルの葉 1枚
- オリーブ油 小匙2杯
サラダボールに材料を入れ、軽く混ぜあわせてからリンゴが変色する前に食べましょう。