コリアンダー (Coriander)
学名:Coriandrum Sativum
科名:セリ科
抽出する部分:種子(果実)
主要成分:リナロール,テルピネオール,テルピネン
エジプト人は、フレッシュで甘くスパイシーな「コリアンダー」を幸福をもたらすスパイスと考えて、薬用として、また料理や香料にも愛用してきました。ローマ帝国では商人達によって幅広く取引され、他国の征服にでかけたケントゥリオ(百人隊長)達も、このハーブの種を携行してパンの風味付けに使っていました。その後、中国に伝わり、消化薬として用いられるようになりました。
コリアンダーの抽出液には、胃腸のトラブルをおさえる効果があり、浸出液は洗眼に使われます。香料にすると、個性的なものが多いオリエンタルな香りの中でも存在感を発揮し、お香の重要な成分として用いられています。パリのカルメル会修道女が17世紀に作った化粧水の成分として使用されたこともありました。
心の面ではこんなはたらきがあります。
- 精神的な疲労や神経衰弱で弱った神経を強化します。
- 記憶力を高め、やる気を起こします。
- 催淫作用があります。
体の面ではこんなはたらきがあります。
- 筋肉痛やこわばりを緩和します。
- 不眠症を改善します。
- 月経不順、不妊症の障害を癒します。
- 消化促進作用、駆風作用、抗感染作用、抗菌作用。
美容の面ではこんなはたらきがあります。
- 老廃物をデトックスします。
- ストレッチマークや傷跡のような皮膚のトラブルを改善します。
- デオドラント作用。
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