アロマオイル

1.エッセンシャルオイルを購入する時の注意点

最近は特にエッセンシャルオイル・メーカーの種類や、エッセンシャルオイルと間違えそうな小瓶に入った香り製品(ポプリ用オイル、ルームフレグランス等)も多くなってきました。芳香植物から抽出した100%天然のものをエッセンシャルオイル(精油)と呼びます。合成香料を使用したものや加えたものは、エッセンシャルオイルのような効果は望めません。
またエッセンシャルオイルをアルコールやオイル等で薄めてあるものは、当サイトでご紹介している使い方とは異なりますので注意して下さい。

エッセンシャルオイルは種類によって値段が違うものです。10ml位で千円台から何万円と言うものまであります。香水の原料(アルコールで何十倍にも薄める)にもなるものですから高くて当然です。はじめのうちはアロマテラピー専門店で購入するのがよいと思います。慣れてくればインターネットなどを使って海外から購入することもできます。

2.気に入った香りを

まず自分が気に入った香りが一番です。リラックス効果があるからとあまり好きでもない香りだったラベンダーを買って寝る時に使ってみたら香りが鼻について、眠れなかったなんてことになります。それからアロマポット(アロマランプとも言います)を購入するとよいでしょう。
最近はアロマポットのロウソクによる火事が増えているそうなので、ペットやお子様のいる家庭や就寝時の使用の際は電気式のものがおすすめです。

3.アロマテラピーの禁止事項

エッセンシャルオイルは心身の不快な状態を改善してくれますが、医療的なアロマテラピーは、エッセンシャルオイルの選び方から使い方まで大変奥の深い知識が必要です。
病気の場合は自己判断せずに、すぐに医師に診察してもらうことです。エッセンシャルオイルの分量が多ければ効果が上がると言うことはありません。量が多すぎたために頭痛や吐き気、無気力などを起こしたり、種類によっては危険な場合もあります。使用量は必ず守って下さい。

海外の書籍などではエッセンシャルオイルを飲用する記述も見られますが、大変危険ですのでやめて下さい。また目や口内などの粘膜部分への使用もやめて下さい。「自然のものだから安全」と言うことはありません。「自然のもの」だからこそアレルギー反応等が出やすかったりします。

アレルギー体質の方や肌が敏感な方、病中病後、生理前後などは特に注意して下さい。アレルギー体質の方や肌が敏感な方にはパッチテストをおすすめします。方法は(使用編)をお読み下さい。
 6.アロマテラピーの注意点!(使用編)

柑橘系の精油が肌に残ったまま日光にあたると赤くなったり、発疹やシミの原因になったりします。肌に使用する場合は夕方や夜、日にあたらない部分などにしましょう。スパイス系のエッセンシャルオイルも刺激が強いので他のものより少なめに使用して下さい。

4.エッセンシャルオイルの保存方法

お子様や知らない人が触れない場所に保管して下さい。エッセンシャルオイルは揮発性の物質で、熱(極度の温度変化も)や光に弱く、遮光ビンで売られているのもその為です。ですからフタをきっちり閉めて、立てた状態で冷暗所に保存して下さい。冷蔵庫でもよいのですが、少し冷えすぎますのでタオルなどで包んで入れるとよいでしょう。
エッセンシャルオイルやエッセンシャルオイルを加えて作ったものなどを入れる容器は、ガラスの遮光ビンで、強化プラスチック(薬品用)のフタのついたもの、スポイトなどもシリコンゴムを使用したものを選んで下さい。 揮発性が高いので普通のものでは溶解してきます。うっかりテーブルなどにこぼしてしまうと、塗装がはがれたりしますので注意して下さい。

ベースオイル(エッセンシャルオイルを薄める植物性のオイル)なども同じく冷暗所で。但し、ホホバオイルは冷えると固まってしまいます。
常温や少し手で温めると溶けますが、それを何度も繰り返すことは品質を悪くしますので、購入した量が多いと感じた時は、小さなビンに小分けにして保存するとよいでしょう。

5.エッセンシャルオイルの使用期限

上記の状態で保存した場合で、柑橘やミント系は半年、その他は1年位で長くても2年以内に使いきって下さい。但し、購入する前の状態(お店の管理状態や製造日からの期間)やご自分の管理状態によって、予定よりも早く劣化する場合もあります。香りが変質したと感じたら使用をやめて下さい。
エッセンシャルオイルを使って作ったマッサージオイル(ブレンドオイル)などは、3カ月から6カ月を目安に使いきって下さい。作った時に内容と日付を書いたラベルを貼るとよいでしょう。エッセンシャルオイルの中には長く置いた方が香りが熟成するものもありますが、上記はそういう特殊なものを除いた使用期限です。また、香水類やルームコロン(ルームスプレー)などを作った時も、すぐ使い始めるより香りがなじみアルコール臭が消えた1カ月後がよいと言われています。

6.携帯する時

容器については(4.保存方法)で書いたように、ガラスの遮光ビン、強化プラスチック(薬品用)のフタ、シリコンゴムのスポイトがベストです。エッセンシャルオイルを旅行や職場に携帯したい場合は、小さなビンに必要な分だけ移し替えて下さい。あまっても元の容器には戻さないこと。エッセンシャルオイルを使って作ったマッサージオイルや手作り化粧品、スプレー類などは、旅行などの数日ならばプラスチックの容器で携帯してもかまいませんが、長期間は容器が変質しますので注意して下さい。

7.アロマテラピーのマナー

香水と同じく香りにはひとり一人好みがあります。他の人がいる場合は遠慮したり、伺いをたててから自分の周辺だけほのかに香るようにするなどの配慮が必要です。また子供やペットは香りに敏感ですから、使用するエッセンシャルオイルの量をひかえましょう。