アロマオイル

以前にも度々ふれている「エッセンシャルオイルの品質」。
「最近はまぎらわしい商品もあるので注意」「純粋なエッセンシャルオイルでないと効果は望めません」とアドバイスしてきましたが、「じゃあ、どこのメーカーの物を買えばいいの?」という質問がありますので、今回は「アロマテラピー歴」に合わせたアドバイスにしてみます。

アロマ歴1:アロマテラピーをやってみようかな・・・

手近な所でアロマポットとエッセンシャルオイルやアロマキャンドルなどを購入して、まず香りを楽しむことから始めて下さい。ご自分が気に入った香りをお選び下さい。

アロマ歴2:ちょっと慣れてきたら・・・

「精油」「エッセンシャルオイル」「Essential Oil」「100%天然」「100%PureNatural」と書いてある物を使う。そうするうちに人工的な香りと天然の香りの違いがわかるようになります。同時にエッセンシャルオイルには様々な値段があることに気が付きます。

アロマ歴3:この辺で・・・

そろそろアロマテラピーの本など読んで見ませんか?「エッセンシャルオイルの作られ方」や「エッセンシャルオイルがどんな経路をたどって体に効果をもたらすのか」「体の状態別レシピ」などが理解できます。ローズやジャスミンのエッセンシャルオイルがなぜ高価なのか、種類によって価格が違う理由も納得です。

アロマ歴4:改めて・・・

今まで香りで選んでいたけれど、アロマテラピーの効果を知ったからには色々な種類に挑戦!安いメーカーの物でもよいから色々試して下さい。そろそろ人工的な香りは不快に感じるのでは?日常使うシャンプー類なども無香料の物に替えたりして、アロマテラピーを受け入れる生活基盤を作りましょう。

アロマ歴5:欲が出てきたら・・・

アロマポットで香らせているだけでは物足りなくなって、お風呂に入れたり、マッサージをしてみたくなったら・・・やはり肌につく物「品質」が気になってきます。マッサージ用の植物性オイルなども専門店でないと購入できませんし、足を運んでみませんか?地方の方は有名なショップの通信販売などを利用してみて下さい。日本で売られている平均的なエッセンシャルオイルの値段や品質が解りますし、自分でマッサージオイルをブレンドできなくても、専門店なら「100%天然物」を使ったブレンド済みオイルなども手軽に購入できます。

アロマ歴6:アロマテラピーにハマったと感じてきたら・・・

「やけどをした時にラベンダーを塗ったら痛みも取れて治りが早かった」とか「鼻がつまっていた時にユーカリを嗅いだら鼻が通ってスッキリした」とか、ちょっとしたきっかけでアロマテラピーのもたらす効果に驚き、ハマっていきます。そうなると次々に欲しい物が出てきますが、お金の許すかぎり思う存分「アロマテラピー・ワールド」にハマって下さい。女性の方は手作り化粧品などいかがですか?

アロマ歴7:ここらで疑問・・・

有名ショップで売られているエッセンシャルオイルと海外旅行先やインターネットでも購入できる海外物や直輸入物、薬局や雑貨屋で売られている物・・・メーカーによって随分価格が違う。「本物」と「偽物」があるのでは・・・?という疑問が!確かに「本物」「偽物」「混ぜ物」「品質レベル」「流通経路の違い」「管理状況」などなど様々な条件の違いが価格に反映されているようです。

では本当によいエッセンシャルオイルを見分ける方法と言うと、法的な品質基準が定められていない現状では「お金」か「感覚」のどちらかに頼るしかありません。「お金」の場合は、自分の使いたいエッセンシャルオイルを分析にかけて、含有成分から原料の質、残留農薬などの有無、蒸留方法、劣化状況などをクリアーにした上で「この製品はよい物」だと判断する方法です。

分析にかける為のツテがない限りは、莫大なお金が掛かります。「感覚」の場合は、自分の五感を磨いて「善し悪し」を判断できるようになることです。これは、求めるエッセンシャルオイルの品質レベルによりますが、通常に使う限りにおいては難しいことではありません。

色々なメーカーを使っていくうちに自然と身についてゆくでしょう。メーカーの方とのやり取りの中で「信頼関係」ができて、「ここのメーカーならば」と思えるようなら、それも「感覚」に頼った選択方法とも言えますね。
以上をふまえた上で、価格に惑わされずに御自分で選択して下さい。

アロマ歴8:アロマテラピーの効果を体験し、どっぷりハマった方へ。

もうお判りかとは思いますが、アロマテラピーはあくまでも「補助療法」です。アロマテラピーを過信して「現代医療」を否定したり、「天然の物だから副作用なし」「安全」などと乱用しないで下さい。「必要な時に必要な物や分量だけ使う」を心掛けて下さいね。

唯一アドバイスらしいアドバイスと言えば・・・

様々なエッセンシャルオイル・メーカーが反乱する現状の中で、価格は高い(平均的な価格よりも高 い)けれど、その製品説明や分析結果に納得できるし本当に品質がよい物や、趣味と実益を兼ねた個 人事業だけど、本当によい物を出来るだけ安く直輸入しようとしていたり、栽培から製品化まで見届けて納得した物を提供しようとしていたりする、有名ではなくても信頼できるメーカーを見つけ出すのがねらい目です。アロマテラピー情報誌やセミナー・会合・情報交換の場で、メーカーの方の知識や考え方などを知る事によって、それを見つけ出すことが出来るでしょう。