クリスマス

ロマンティックなクリスマス

子供の頃に「キリスト生誕」の劇を観たり、演じたことがありませんか?最後にキャンドルを灯しながら「クリスマス・キャロル」を歌ったりして、幼いながらも厳粛な気分になったものです。

年頃になってからは、木の葉が落ちる頃から「ソワソワ」「ドキドキ」。好きな人とイブを過ごすためにあの手この手と策をねり・・・その結果と言えば、友達ぐるみでワイワイ過ごしてしまったり、空振りして一人さみしくチキンをつついていたり、最悪なのは突然の残業。恋人がいてもラブラブの時じゃないと盛り上がらないし・・・ロマンチックなイブを過ごすのは案外大変なのです。そこで今回は、ムーディなクリスマスを演出する香りの紹介です。

雰囲気作りのためのアロマテラピーの方法

(1)専用芳香器を使って

アロマポットなどの専用の芳香器を使って香らせます。電気式のものは間接照明にもなりステキですが、この季節はやはりロウソクを使うタイプがクリスマスの雰囲気をより演出してくれます。但し、最近ロウソクを使うタイプのものが原因の火事が多発しているようです。火の消し忘れや空炊きに注意して下さい。器具を持っていない方でも、エアコンの吹き出し口にティッシュをはさみ、精油を数滴しみこませませば室内全体に香りが広がります。

(2)クリスマス・リースやツリーに香り付け

クリスマスリースやツリーに香り付けします。人工的な素材や着色してあるタイプのものは、精油で溶けてしまったり色落ちしてしまう場合もありますので、コットンに精油を染み込ませて見えないように中に隠して下さい。ツリーの場合は雪に見立てた綿に香り付けするとよいですね。

(3)ルームスプレー

人を迎える前や気分を切り替える時に。
100ccの精製水をスプレー容器に入れ、精油を10~15滴(最高20滴まで)落とし、よくシェイクして使用します。
上記の精製水に、ウォッカやエタノールを20~30%の割合で加えると、揮発力が高まります。

(4)香りのキャンドル

簡単な香りのキャンドルの作り方は、できるだけ太くて見栄えのよいロウソクを用意します。火をつけて芯の回りのロウを溶かし一度火を消します。溶けたロウのところに(芯にふれないように)精油を1、2滴落とし、再び火をつけると香りが漂ってきます。(火事が心配ですから、精油を多く使わないことと火をつけてる間は目を離さないで下さい)

クリスマスのフレグランスの作り方

楽しく華やかな気分にさせる香りを身に付ける。

(1)パヒューム(香水)

お好みの精油を合計で30滴に、エタノール5ccを入れて混ぜ合わせる。

(2)トワレ

お好みの精油を合計で20滴に、エタノール10ccを入れて混ぜ合わせる。

(3)オーデコロン

お好みの精油を合計で10滴に、エタノール10ccを入れて混ぜ合わせ、精製水5ccを加えてさらに混ぜ合わせる。

(4)芳香水

10ccの精製水にお好みの精油を合計で10滴入れて混ぜ合わせ、使用する時にもよく振り混ぜる。作ってすぐ使い始めるよりも、遮光ビンに入れ、1週間以上毎日1、2回振り混ぜ続けます。そうすることで、アルコール臭が消え、香りも熟成してきます。

ここでご紹介したフレグランスは、市場に出回っている香水類と同じく、日光にあたる所や皮膚の弱い方などは、直接皮膚につけないようにして下さい。作ったフレグランスは、遮光ビンに入れるのが理想的ですが、プラスチックのスプレー容器や金属やプラスチックのふたなどが付いたアトマイザーに入れる場合は出来るだけ早く使い切って下さい。

気分を演出する精油の選び方

厳粛な気持ちでクリスマスを迎える人ための香り

アロマテラピー基本編3~神話や歴史の中のアロマテラピー」の中でも紹介しましたが、イエス・キリストが誕生した時、かけつけた3人の賢者達からイエスへの捧げものの中に、フランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)がありました。その由来からフランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)は、クリスマスには是非取り入れて頂きたい香りです。
「もみの木」の香りは入手しにくいので、シダーウッド、パイン、サイプレスジュニパーなどの森林の香りをクリスマス・リースやツリーに。

クリスマスの歴史にまつわる精油・・・フランキンセンス(乳香)、ミルラ(没薬)
森林の香り・・・・・シダーウッド、パイン、サイプレスジュニパー

恋人とムーディに過ごしたい人のための香り

「甘い一夜」を過ごしたい方は、お部屋に香らせるより手作りフレグランスで香りを身に付けたり、マッサージオイルを使ってお互いのボディタッチからはじめるのがよいでしょう。但し、アロマテラピーに慣れていない恋人をお持ちの方は、魔女が呪いをかけているように思われて気味悪がられないようにして下さいね。「恋の媚薬」とハッキリ伝えたほうが気分が盛り上がる場合もあります。

催淫作用のある精油

イランイランサンダルウッドジャスミンネロリローズローズウッドを単独かブレンドして使用します。(この中で、より男性に作用があるものはサンダルウッド。女性はローズです)

心や体を温める精油

ジュニパージンジャーブラックペパーシナモンクラリセージローマンカモマイルクローブゼラニウムオレンジ

本能を呼び覚ます大地の香りの精油

パチュリーベチバー

香りにメリハリを付けるための精油

フランキンセンスサイプレスユーカリペパーミントローズマリーベルガモットグレープフルーツ

ひとりで過ごすクリスマス

気分を明るくする香り。寂しさを感じる人もなぐさめてくれる香りです。
オレンジベルガモットゼラニウムネロリローズローズウッドを単独かこれらをブレンドして使用。
香りの感じ方は個人差がありますし時間帯によってもかわりますので、お好みの香りを研究してみて下さい。