基本はエッセンシャルオイル
ガーデニング・ブームのおかげで、ハーブや可憐な花々のプランターがエントランスやベランダを美しく彩る家が多くなり、道行く人の目も楽しませてくれます。
ガーデニングにはまった人のあこがれは、「朝のさわやかな陽射しの中、テラスの(現実はワンルームの狭いベランダだったりするのだけれど)自分の愛しい植物たちの育ちぶりに目を細めながら水やりをし、テーブルを飾る花とティーと料理に添えるハーブを摘み、その摘みたての芳香を楽しみながら朝食をとる・・・」あぁ、なんてヘルシーな生活!さて現実は?
健康であるためには、生活サイクルにメリハリをつけることが大切です。基本は、朝起き、昼は活動し、夜は寝る、そして食事を3食取る。でもこの基本をクリアーするは至難の業です。「始めよければ終わりよし」の言葉を信じて、まずは朝起きて、食事を取り、排泄し、活動できる状態にしましょう。
朝向きのアロマテラピー利用法
1.アロマポットなどを使用して室内に香らせる。
目覚めてもすぐに身動き出来ない低血圧の人や、ゆっくりタイプの人のための簡単な方法は、あらかじめ枕元に用意しておいた精油を手のひらに一滴落とし、両手ですり合わせ、芳香立ててから鼻と口を覆うようにして香りを嗅ぎます。ティッシュやまくらに一滴落として嗅ぐのもよいです。
2.やや熱めのお湯に精油を2~3滴落とし短時間入浴する。
時間のないシャワー派の人は、洗面ボウル(ユニットバスの場合)や洗面器に熱湯を入れ、そこに精油を2~3滴落とし浴室内で芳香浴できるようにして下さい。
精油の選択
(1)目覚める
目が覚めてもなかなか動き出せない人や憂鬱な気分の朝。覚醒させ、活力を出す交感神経を刺激します。
ペパーミント、ローズマリーやベルガモット、グレープフルーツ、オレンジ、レモンなどの柑橘系。
(2)食べる
朝食べる気が起こらない人や胃腸が弱っている人に。
オレンジ(甘いフルーツの香り)、ブラックペッパー(料理に使うスパイスの香り)その他好みで、ペパーミントやベルガモット、グレープフルーツ、レモン(酸味の強い柑橘系)。
前日食べた物が消化しきれず、胃が重い感じがする場合は、ペパーミントやスウィートフェンネルのハーブティーを飲むとスッキリします。
(3)二日酔い
アルコールは脱水症状を起こすので、まず水を一杯飲んでから、ペパーミントやジュニパーを落としたお風呂に入って下さい。
頭痛がする場合はラベンダーを首筋やこめかみに直接擦り込んで下さい。
(参考記事)
後悔してもはじまらない!二日酔い
(4)口臭
消化不良が原因の口臭やニンニクなどの臭いがぬけない時、歯磨きの仕上げにマウスウォッシュで口内をすすいで下さい。マウス・ウォッシュはミニボトルに入れて持ち歩くと外出先でも使えます。
ほとんどの精油に殺菌作用がありますので、風邪予防のうがいにも。
マウス・ウォッシュの作り方
100mlの水に精油を2~3滴落とし、よく混ぜる。
ペパーミント、レモン、ローズ、ベルガモット、ティートリー、ラベンダーなどを単独かブレンドして使用。
(5)排泄
便秘がちな人やスムーズな排泄を促したい時、腸の働きを活発にさせる温和な排泄促進。
ローズマリー、ラベンダー、マージョラム、ローズ、ブラックペッパーで腰やお腹を時計まわりにマッサージ。スウィートフェンネルのハーブティーも効果があります。
落ち着いてトイレに座っていられない人は、気分を落ち着かせるラベンダーや自分の好きな香りをトイレに香らせて。