アロマで梅雨対策
とうとう梅雨の季節がやってきました。
ジトジトとまとわりつく湿気は気分まで鬱々とさせます。
また「香り(におい)」に敏感になる季節です。湿気と共に立ち昇る土の香り、木々の皮や葉の香り、いつもと同じ量のフレグランスの香りでも強く感じたりもします。「香り(におい)」は良い悪いに関わらず、ずいぶんと気分に影響がありますから、香りのテクニックを使ってこの季節を快適に過ごしましょう。
フレグランスの作り方
パヒューム(香水)
無水エタノール5mlに精油を合計で30滴入れて混ぜ合わせる。
トワレ
無水エタノール10mlに精油を合計で20滴入れて混ぜ合わせる。
オーデコロン
無水エタノール10mlに精油を合計で10滴入れて混ぜ合わせ、精製水5mlを加えてさらに混ぜ合わせる。
芳香水
10mlの精製水に精油を合計で10滴入れて混ぜ合わせる。使用する時にもよく振り混ぜる。
いずれの場合も作った後、冷暗所又は冷蔵庫で1週間程熟成させます。その間1日1回はよく振って下さい。
ブレンド・テクニック-1(香りの種類別)
使用する精油の量が多く、香りも長く保たせたいパヒュームやトワレを作る時のブレンドのコツは、トップノート(柑橘系やメンソール系の香り)、ミドルノート(フローラル系)、ベースノート(スパイス系やウッディ系)の精油をそれぞれ取り入れるとニュアンスのあるものになります。
またオーデコロンや芳香水のような香りに持続性がないものは、目的別や単独の香りを楽しむ為に作るとよいでしょう。
トップノート | オレンジ、レモン、ベルガモット、ペパーミント、ユーカリプタス、ティートリー、マージョラム、ローズマリー |
ミドルノート | ラベンダー、クラリセージ、ネロリ、ゼラニウム、ジュニパー |
ベースノート | サンダルウッド、イランイラン、パチュリー、サイプレス、フランキンセンス、 ローズ、ジャスミン |
ブレンド・テクニック-2(イメージ別)
香りのイメージの持ち方は人それぞれですが、ここでは精油を採取する部分や産地などを参考に分類してみました。
まず香りのイメージを決めます。例えば「霧のかかる森林にたたずむ自分」「プロバンスのハーブガーデンを果物をかじりながらのんびり散歩する自分」「インドの宮殿のゴージャスな部屋で絹のシーツと濃厚な花の香りにつつまれてまどろむ自分」、など、映画のワンシーンのように思い描いて下さい。そして自分のブレンドしたい精油を1枚のティッシュにそれぞれ数滴落とし、軽く振って香りがイメージに合っているかを試して下さい。
さわやか | オレンジ、レモン、ベルガモット |
フローラル | ローズ、ネロリ、ジャスミン、ラベンダー、ゼラニウム、カモマイル |
森林 | ジュニパー、サイプレス、ティートリー、ユーカリプタス、フランキンセンス |
オリエンタル | サンダルウッド、イランイラン、ジャスミン、パチュリー |
ガーデン | ローズマリー、クラリセージ、マージョラム、ペパーミント |
梅雨の季節や蒸し暑い夏などは、エキゾチックなオリエンタルな香りが意外に合います。他にペパーミントをブレンドに加えると気温が下がったように感じて爽快です。またデオドラント作用のある精油は、クラリセージ、サイプレス、ベルガモット、ユーカリプタス、ラベンダー、ネロリなどです。但しベルガモットはデオドラントに最適な精油ですが、日光にあたるとシミや炎症を起こす作用がありますのでご注意ください 。
(注意)ここでご紹介したフレグランスは、市場に出回っている香水類と同じく、日光にあたる所や皮膚の弱い方などは、直接皮膚につけないようにして下さい。作ったフレグランスは、遮光ビンに入れるのが理想的ですが、プラスチックのスプレー容器や金属やプラスチックのふたなどが付いたアトマイザーに入れる場合は出来るだけ早く使い切って下さい。