心身を癒す快適睡眠
人生の中で一番時間を費やしているのは睡眠ですが、仕事や遊び、趣味、娯楽と夢中になればなるほど生活の中で削っていくのも睡眠。
仕事人間で「眠むる時間がもったいない」などと言う人もいますが、それなのにいざ眠ろうとすると、眠れなかったりして悪循環。「睡眠」は「セラピー」の基本的な姿で、心身を癒すためにとても大切なものなのです。遊園地の帰りに親の背中の温もりを感じながら眠りについた子供の頃、昼休みの後の授業で先生の声を子守歌に知らず知らず寝てしまった学生の頃、夜遊びを覚えさんざんはしゃいだ後、始発の電車にゆられながら降りる駅も通りこすほど寝入った大人の入口。あの禁断の眠りをもう一度。
快適睡眠のための精油
心地よい眠りを誘うアロマテラピーの代表選手は、何をおいてもラベンダーに尽きます。その強い鎮静効果は、睡眠を妨げる疲労、ストレス、緊張、興奮などをときほぐしてくれます。 でも、アロマテラピーの基本の使い方で、長期にわたって同じ精油を常用することは効果をうすれさせる事になるので、下記の睡眠向きの精油も気分に合わせて使い分けて下さい。
ラベンダーのほか、ローマンカモマイル、イランイラン、ローズウッド、ネロリ、ゼラニウム、クラリセージ、マージョラム、サンダルウッドなど。
快適睡眠の準備
ゆっくり入浴しましょう。必要と余裕があるならばマッサージを行って下さい。(1)シーツやパジャマは清潔ですか?
寝具を洗濯する時、仕上げのすすぎの水に精油を1、2滴落としておくと、ダニなどからの防虫効果もありますし、ほのかな香りが眠りを誘います。
(2)就寝前の飲み物に、カモマイル・ミルクティーはいかがですか?
牛乳には眠りを誘う成分が入っていますし、カモマイルは就寝前や風邪の時に飲むハーブティーとして知られています。就寝前に気功や瞑想をなさる方は、サンダルウッドやイランイランの精油を部屋に香らせながら行うことをお薦めします。この二つの精油は昔からそのような使われ方をしてきたものです。
生理前や生理中の女性には、ホルモンバランスを整え、生理に伴う腹痛、乳房の張り、情緒不安定などを改善してくれる、ゼラニウムやクラリセージをお薦めします。
就寝時に精油を室内に香らせる方法で、キャンドルを使用するアロマポットなどは火事の原因になり危険です。電気で精油を温めるタイプや電気スタンドの白熱灯にのせるリングなどを使うと、心配なく眠りにつけます。枕のふちに精油を1滴つけておくと手軽で効果的です。