仲間とクリスマスを楽しく
寒さが身にしみる頃になると日没の時間も早いですね。帰宅途中でながめる街もクリスマス用にライトアップされ、冷たく澄んだ空気の中で美しくきらめく季節です。
今回と次回のテーマは「クリスマス」をアロマテラピーの香りで演出する方法をご紹介します。今回は、気心の知れた家族や仲間とクリスマスを楽しくワイワイ過ごす予定の人向けです。
外国ではクリスマスをファミリーで過ごすことが基本のようですから、このような予定の人はインターナショナル派でしょうか?
気分を演出する精油の選び方
クリスマスにまつわる精油
「アロマテラピー基本編3~神話や歴史の中のアロマテラピー」の中でも紹介しましたが、イエス・キリストが誕生した時、かけつけた3人の賢者達からイエスへの捧げものの中に、フランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)がありました。
その由来からフランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)は、クリスマスには是非取り入れて頂きたい香りです。「もみの木」の香りは入手しにくいので、シダーウッド、パイン、サイプレス、ジュニパーなどの森林の香りをクリスマス・リースやツリーに。
ワイワイ楽しむときに
家族団らんにのときに
幸福感をあじわいたいときに
あたたか味がある
華やかさを演出
子供のパーティに
食欲増進
香りの感じ方は個人差があり、時間帯によっても変わります。お好みの香りを研究してみて下さい。
雰囲気作りのためのアロマテラピーの方法
(1)専用芳香器を使って
アロマポットなどの芳香器を使って香らせます。電気式のものは間接照明にもなりステキですが、この季節はやはりロウソクを使うタイプがクリスマスの雰囲気をより演出してくれます。最近ロウソクを使うタイプのものが原因の火事が多発しているようです。火の消し忘れや空炊きに注意して下さい。器具を持っていない方でも、エアコンの吹き出し口にティッシュをはさみ、精油を数滴しみこませませば室内全体に香りが広がります。
(2)クリスマス・リースやツリーに香り付け
クリスマスリースやツリーに香り付けします。人工的な素材や着色してあるタイプのものは、精油で溶けてしまったり色落ちしてしまう場合もありますので、コットンに精油を染み込ませて見えないように中に隠して下さい。ツリーの場合は雪に見立てた綿に香り付けするとよいですね。
(3)ルームスプレー
さっきまでクリスマスのご馳走作りにバタバタしていた主婦の方に。気持ちをパーティ気分に切り替えるためや食事作りや食後の室内の匂い消しに、シュッシュッとすればOK。100ccの精製水をスプレー容器に入れ、精油を10~15滴(最高20滴まで)落とし、よくシェイク して使用します。上記の精製水のうち、ウォッカやエタノールを20~30%の割合で加えると、揮発力が高まります。
(4)香りのキャンドル
簡単な香りのキャンドルの作り方は、できるだけ太くて見栄えのよいロウソクを用意します。火をつけて芯の回りのロウを溶かし一度火を消します。溶けたロウのところに(芯にふれないように)精油を1、2滴落とし、再び火をつけると香りが漂ってきます。
(火事が心配ですから、精油を多く使わな いことと火をつけてる間は目を離さないで下さい)
フレグランスの作り方
楽しく華やかな気分にさせる香りを身に付けましょう。(1)パヒューム(香水)
お好みの精油を合計で30滴に、エタノール5ccを入れて混ぜ合わせる。
(2)トワレ
お好みの精油を合計で20滴に、エタノール10ccを入れて混ぜ合わせる。
(3)オーデコロン
お好みの精油を合計で10滴に、エタノール10ccを入れて混ぜ合わせ、精製水5ccを加えてさらに混ぜ合わせる。
(4)芳香水
10ccの精製水にお好みの精油を合計で10滴入れて混ぜ合わせ、使用する時にもよく振り混ぜる。作ってすぐ使い始めるよりも、遮光ビンに入れ1週間以上毎日1、2回振り混ぜ続けます。そうすることで、アルコール臭が消え香りも熟成してきます。
ここでご紹介したフレグランスは、市場に出回っている香水類と同じく、日光にあたる所や皮膚の弱い方などは、直接皮膚につけないようにして下さい。作ったフレグランスは、遮光ビンに入れるのが理想的ですが、プラスチックのスプレー容器や金属やプラスチックのふたなどが付いたアトマイザーに入れる場合は出来るだけ早く使い切って下さい。