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85.大根—毒消しとして古来から親しまれる—
炒めて薬性をマイルドにしてから消化剤、鎮咳剤として使われる

手間がかからずおいしい

四季を通じてもっともよく食べる機会の多い野菜は大根?キャベツ?実際、現在は時なし大根といって、四季いつ播いても3~4ヵ月で立派な大根ができます。

葉には農薬がかかっているから食べないし、第一スーパーでは葉はすでに落とされています。大きな根っこは比較的安心して食べられる野菜。一般に根菜類は農薬の心配が比較的少ない。今流行の青首大根は、葉は少々虫喰いされても大丈夫ですから、薬草園でも完全無農薬でそう手間もかけずできる野菜です。
バラバラと、畝に播いて、育ってくると間引きをしますが、それがおいしいので可愛い葉と根をまるごと茹でてむしゃむしゃと、最後に間引くまで相当に食べられ、30cmくらいの間隔の一本たちになってからは、ゆっくり大きくなるのを待ちます。
収穫に便利なように最近の品種は、白い根の部分が地上に大分浮き上がります。そして特別のものでないかぎり、冷蔵庫に横にはいるくらいの大きさになってますから、収穫のとき腰を痛めるほど大変ではありません。

さてアブラナ科には菜の花、キャベツ、白菜、ブロッコリーのように地上部を食べるものと、大根のようにはよりも根を食用につくられたものと二つ通りあります。収穫せず放っておくとキャベツ畑も大根畑もみな菜の花畑になり区別がつきません。

めったに当たらないから大根役者

大根は4000年以上前からエジプトで栽培されていたという。後にヨーロッパに伝わり、中国を通じて日本へ伝わったようで、中国名の莢服(ライフー)は西域の言葉の音訳といわれます。

日本では古来、オホネと呼ばれ又は春の七草のスズシロという言い方もあります。本朝図鑑に「大根は能く殻を消し、痔を除き、吐血鼻血を止め、麺類の毒を消し、魚肉の毒、酒毒、豆腐の毒を消す」とありますが、大根おろしを何にそえて食べるか考えるとすべて成程とわかります。
そういうわけで、大根を食べてれば食あたりはしない、だから、めったに当たらぬ役者は大根役者です。葉っぱは無論食べて欲しいですが、もし多めに手に入ったらよく干してから浴剤に使うと暖まってよい。

種子は漢方薬として使われるライフクシです。大根のピリッとした成分から想像されるようにつよく胃腸を刺激して下剤の働きもありますが、炒めて薬性をマイルドにしてから消化剤、鎮咳剤として使われます。

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