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7.アマドコロ(玉竹・甘野老) 105.ナルコユリ(鳴子百合・黄精)
—小林一茶も愛飲—

アマドコロの根茎が原料の黄精飴

ナルコユリもアマドコロも春から初夏にかけて各地でよく見かける野草。
ともにユリ科・アマドコロ属の宿根多年草でよく似ている。アマドコロ属 は北半球の温帯に広く約40種分布し、日本には約10種が分布するといわれます。

葉は茎の左右に互性にならんでつき、長楕円形で、ユリ科らしく平行脈が著しい。葉の裏面は白みを帯び、葉の重みで茎の尖端はしなっています。花は葉腋(ようえき)に1~2個、長さ2センチくらいの筒状になってぶら下がってついています。筒部は白色、先端は緑色を帯びます。

このぶら下がっている花の姿が、田んぼの雀追いの「鳴子」に似ているのでナルコユリという。ナルコユリはアマドコロに比べて葉が細く先がとがり、花数が多いといわれるが、区別は難しいのです。莖を触ってみて、莖の丸いものをナルコユリ、覚え方はマルコユリ、莖の角張っているものをアマドコロ、覚え方はカクドコロ、と植物見学会で教わったことがあります。

両者ともその根茎を薬として用いるが、アマドコロはその味がより甘いのでその名があります。
生薬の名前は、ナルコユリの根茎を「黄精」といい、アマドコロの根茎を「玉竹」または「いずい」といいます。ともに強心作用・降圧作用・降血糖作用などの成分が報告されていますが、漢方的には同じユリ科の生薬「麥門冬」や「天門冬」と似て、強壮滋養作用、特に潤肺作用がつよいので、慢性の肺疾患やその回復期の長引く熱、咳、寝汗などに用いられます。

江戸時代には黄精の砂糖漬けが滋養強精の民間薬として流行しました。現在でも黄精飴が売られてます。焼酎に漬けた黄精酒・アマドコロ酒は小林一茶も愛飲したと伝わっています。

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